帝劇『マリーアントワネット』感想

2018-10-31


10月19日、帝国劇場にてマリーアントワネット観劇。

観劇久しぶりー。
しかも今日はY子と一緒。独りじゃないw←最近おひとりさまばっかりしてるから…
べ、別に寂しくなんかないんだからね!

それはさておき、
今日のキャストは自分的にかなりの当たり。
当然お花様(花總まりさん)見たくて来たわけなんだけど、それ以外にもマルグリットがソニンちゃんだったり、フェルセンが古川雄大くんだったりルイ16世がシュガーだったりで豪華。

ストーリーは、マリー・アントワネットを中心にしたフランス革命の話なので、だいたいの流れはわかると思いますが、以下に公式サイトからあらすじを…

18世紀、フランス。国王ルイ16世(佐藤隆紀/原田優一)統治の下、飢えと貧困に苦しむ民衆を尻目に王妃のマリー・アントワネット(花總まり/笹本玲奈)を筆頭とする上流階級の貴族たちは豪奢な生活を満喫していた。
パレ・ロワイヤルで開催された豪華な舞踏会で、圧倒的な美しさを誇るマリーは愛人のスウェーデン貴族・フェルセン伯爵(田代万里生/古川雄大)とつかの間の逢瀬を楽しむ。夢のような舞踏会の途中、突然飛び出した貧しい娘・マルグリット・アルノー(ソニン/昆 夏美)は民衆の悲惨な暮らしについて訴え、救いの手を求めるが、返ってきたのは嘲笑だけだった。マルグリットは貧しい人々に目もむけず、自分たちのことしか考えない貴族たちに憤りを覚え、やがて貧困と恐怖のない自由な世界を求め、フランス革命への道を歩み始める。
マリーはヘアドレッサーのレオナール(駒田 一)、衣裳デザイナーのローズ・ベルタン(彩吹真央)を抱え込み、最先端のファッションの追及に余念がない。が、宝石商のべメールから無数のダイヤモンドが散りばめられた高価な首飾りを売り込まれるも、国家予算が逼迫する中、さすがにその申し出は断らざるを得なかった。
同じ頃、それぞれの理由で国王夫妻を失脚させようと企むオルレアン公(吉原光夫)、革命派の詩人ジャック・エベール(坂元健児)、そしてマルグリットは王妃に関する嘘のスキャンダルを流す。マリーがべメールの持っている首飾りを欲しがっていたことに目をつけたオルレアン公の権謀術数によって、かの有名な「首飾り事件」を引き起こす。やがてその波紋は広がり、王室に対する民衆の怒りと憎しみは頂点に達するが、国王夫妻には、革命への警告も耳に届かなかった。
やがて革命の波はベルサイユにまで押し寄せ、国王一家は囚われの身となる。マルグリットは王妃を監視するため王妃の身の回りの世話をすることになる。敵対関係にあったマリーとマルグリットだったが、やがてお互いの真実の姿を見出してゆく。フェルセンは愛するマリーと国王一家を救うために脱出計画を立てるものの失敗し、一家はパリに幽閉されてしまう。
やがてルイ16世はギロチンで処刑され、最後まで王妃の傍にいた友人・ランバル公爵夫人(彩乃かなみ)も暴徒に襲われて命を落とす。マリーは公正さに欠ける公開裁判にかけられ、刑場の露と消える。今まで王妃に対する憎しみを原動力にしてきたマルグリットは、地位も、夫も、子供も、全てを奪われ、必要以上に痛めつけられている等身大の王妃を間近で見て、真の正義とは何か、この世界を変えるために必要なものは何か、自分に問いかけるのであった…。

オルレアン公がこんなに出張ってくるストーリーは始めてだった。しかも上手いのねオルレアンの人。(あとでY子が見つけてくれたけど劇団四季出身らしい、そりゃ上手いわ。)

フランス革命に沿って話が進むわけだから、当然結末は見えてるんだけども、そこに進んでいくまでのマリー・アントワネットのいつまでも無邪気な感じやフェルセンの大人の対応が見ていてもやんとします。いいですw

ストーリーに集中している時はイイんだけど、ふと集中が解けた時にマリー・アントワネットとフェルセンを見て「おい、それオカンやぞ・・・」と思ってしまった不届き者です。
いや、でも私以外にもそういう人居ると思う!
※花總まりさんと古川雄大さんは『エリザベート』で親子役

あとソニンはソニンで、『1789 バスティーユの恋人たち』でも革命を先導していくような女性の役をやってたんで、かぶるwソニンちゃん年に何回革命すんの。

さて、そんなどうでもいい感想はさておき、今回の舞台、出演陣の歌唱力が格別だったように思います。最初ちょっと古川雄大くんの声出てない?と思ったけど、開始15分で完璧だった。
そして古川雄大くんの王子感すごい。そりゃマリー・アントワネットもメロメロになるわ。

歌唱力の次に、やはり時代がフランス革命の時代ものなので、衣装の絢爛さが目を引きますね。女性のドレスが色とりどりで、それを眺めているだけでも幸福感ある。
その中でもやはりひときわマリー・アントワネットの発するオーラとドレスの調和が目を引きます。
そんな豪華な衣装を着ている時代から、パリ~チュイルリー軟禁等に移り変わる没落…とまでいうと言い過ぎだけど、どんどん質素になっていく感じ、でもマリー・アントワネットはやはり華やかな気品を放っているというところも見どころかと。

それと対を成すように、パリ市民のマルグリットの、衣服は質素でもうちから湧き出る闘志・憎しみ・信念、みたいなものが歌に乗ってど直球で客席に投げ込まれる感じも、目が離せません。
二幕後半までずっと憎しみだけ持っているマルグリットがある瞬間、マリー・アントワネットその人を理解しようと我知らず心動かしているところとか、涙なしでは見られないね。(涙なかったけど。)

あと、ジャック・エベール悪いやっちゃなー。
オルレアンよりお前が悪いわい。なんか、革命家なんだけど、革命の本質取り違えてるような気がしてならなかった。史実のジャックエベールはどうか知らないけど・・・でもジャコバン派だからなぁ・・・(そういえばこの物語にはロベスピエール出てこなかったな。)

割とシリアスで救いのないストーリー展開なんですが、その中でローズ・ベルタンとレオナールが出てくると、場がアホっぽくなって救われたw そうよ、あれくらい軽いキャラが居ないとフランス革命モノなんてやってられないわよ。

今年は『1789』も見たので、主役の視点が全然違うので同じ史実を扱っていても感じ方が全く違いますよね。
革命側なのか、王政側なのか。
どちらにも曲げられないものがあるのは当然なので、物事は片方からだけ見てちゃだめだなぁ・・・とまた時々ストーリーから逸脱して思いを馳せてたりしました。集中して、私!

見終わった後、なんとも言えない無力感に襲われたけど、多分これは必死に、また見事に生きた当時の人々の実った思い・報われなかった思いがストーリーから入ってきて、気持ちが伝染したんだと思われます。そういう意味でやはり小池修一郎先生の演出作品はすごい。そしてキャストの皆さんの演技・唄に拍手!
再演があればまた違うキャストでも見てみたいなと思う作品でした。

–追記–
この作品とは関係ない(厳密に言うと関係ないわけではないけど)んですけど、我が敬愛するお花様について少し。
花總まりさんを初めて観たのは、宝塚で、お花様初舞台の時。確かベルサイユのばら。
初舞台生やのにすごいのおるなーくらいに思ってました。「初舞台生ですごい」って言ったら純名里沙さんのほうがインパクト強いけど。だって初舞台でエトワールだよ?えらいことするで・・・
で、その後入団の翌年か翌々年だったかな・・・麻路さきさんが二番手の時の作品で「ミーミル」って役で結構重要な役をやっていた記憶。入団二年目でもうそんな役ついてんのか、この人すごいな。と思った。
そしてすぐ組み替えで次の年、異例の速さ(歴代最速)で娘役トップに。その後12年もトップをやったらしい。その長さも前例無くその後も続かない。
その君臨時代が長かったこともあり、女帝と呼ばれるまでに・・・まぁそうなるよね。
花總さんが宙組になってしばらくした頃に、私も一回ミュージカル離れしたんで、長いトップ君臨時代ってそんなに知らないんだけど日本初演の『エリザベート』を演じてた姿は後々まで忘れられなかった。他の組での『エリザベート』も何度か観ているけど、やっぱり花總シシィの印象が強すぎたんですよね。
そしてそこから10年以上経ち、帝劇『エリザベート』で再会。あの頃よりも美しくて演技に幅があって、華麗に年齢を演じ分けて、完全にその人になりきっている(むしろ憑依されている)やばい女優さんになってらっしゃいました。もちろん褒め言葉の「やばい」
『エリザベート』は城田優君を観るために通ったけど、そこでお花様も一緒に拝めるとは…今後再演があるのか無いのか知らないけどまた花總シシィに会えるといいなぁ。
そんなこんなで、『エリザベート』以降のミュージカルはちょいちょいチェックしているのですが、タイミングが合わなかったりで、カルメンもレディ・ベスも見れなかったよ!!悔しいよ!満を持しての『マリー・アントワネット』だったので、私的にはだいぶ満足度が高かったですよ、と。おわり。